「バリは生きている」「バリは、ハタ(ヨーガ)を行じるには、霊気が強すぎるのだ。」
伊藤武先生の『図説ヨーガ大全』に書かれている言葉です。
そう、まさしくこの本に書かれている通り、バリは「精霊の満ちあふれる島」
その伊藤先生の強力なオススメがなければ、決して訪れることはなかったであろうトルニャン村。ここでは世界でも稀な風葬を見ることができます。
神木タムルニャンのもとでは、遺体が腐らずに白骨化していく…。これが本当なのであれば、まさしくバリの精霊の仕業なのでしょうか?
その真偽を確かめるべく、今年3月にトルニャン村を訪れてみました!
さっそく、たくさんのドクロがお出迎え。思ったより気味の悪さはなく、苔むした緑色が美しくさえ感じられます。
直近では数週間前に亡くなった方の遺体もありました。どうやらまだ太腿などの肉は残っていましたが、全く腐敗臭はしません。
神木タムルニャンのおかげなのでしょうね。
もちろん、そのタムルニャンのもとで瞑想したり、触ったりして、そのパワーをいただいてきましたよ!
こんな神聖な場所にもゴミの山が…。ん!?よく見ると、ゴミに混じって人骨がいっぱい!
そうなんです。なんと頭蓋骨以外は、ゴミと一緒に山積みにされているんですね。
興味津々で、解剖学で習った、大腿骨、肩甲骨など、有名な骨を発掘すべく、ゴミの山の捜索を開始。同じ部位の骨でも、男女で随分大きさが違います。
そうこうしている内に、関西からの観光客と合流。医大生のグループです。
その内の一人の男の子が、僕が発掘した頚椎を見て「超かっこいいっすね!これ、ヤバイっす!」
仙骨を見つけると「これはカルシウムが足りてないっすね。」「僕、第2頚椎に興奮するんですよ!」などなど。超マニアックな骨談義に花が咲きます。
ガイドが言っていました。「この場所で、こんなに盛り上がったのは始めてです。連れて来て本当によかった!」
バリ人は、インド人と同じように生まれ変わりを信じています。肉体は魂の乗り物に過ぎない。
僕らもやがてはこの骸骨と同じようになってしまう。怒りや嫉妬、苦しみや悲しみに悩んでいる時間はもったいない。儚い人生なのだから、いまを思いっきり楽しみ、一人でも多くの人にヨガの教えを伝えていきたいな。
改めて、そんなことを実感させられる体験でした。
伊藤先生のおかげです。本当にありがとうございます。
そんな伊藤先生のWSが開催されます。
伊藤武『マルマヨーガ12回講座』2017/11/23-11/27 | 札幌ヨガスタジオ ヨガ・シャラ Yoga Shala Sapporo